一人だけ、親身になってくれる人に、心の状況を話した。話してしまった。病気なんだこの女、と思われたらどうしようと思いながら、この人ならきっと大丈夫、と信じている。

誰にも頼れなくて、頼り方がわからなくて、一人で抱えようとしても無理なんだろなぁと思いながら、何で周りにヘルプを求めないの、と聞かれ、そんなんわかるかボケ、と思い、泣くのでした。 ストレスのせいなんだろうけど、絶対そうなんだけど、きっと、左腕…

忘れていた。ストレスに弱いことを忘れていた。 腕がぼろぼろだ。夏になるのに、袖を捲れない。でもこのぐらいならすぐ消えることも知ってる。 薬を飲んですぐに寝よう。早く帰りたい。 誰かに気付かれたくて、でも気付かれない。

きっかけはあまりにも簡単だった。 爪をきちんとしている人のほうがいいよね、と話していた。わたしは彼と付き合うようになってからいつの間にか爪を噛まなくなっていて、飾れるようになった。仕事でも特に何か言われることもない。だって上司がやってるぐら…

茶道を習っていたの から始まって、庭園を訪れるたび、行き先で見掛けるたび、抹茶を飲んだ。 昨日だってただの古民家を喫茶にしただけの場所で(実は夏目漱石の妹の婿が関係していたので、ただの古民家ではないのだけど)、もっと気楽に飲めばいいのに、や…

どんなに綺麗に美しく書こうとしても、事実があまりにもどうしようもないものだったら、そんな風に書けない。罪悪感を少しでも持っているなら、ただのだらしのないもの。でも開き直っているなら、どうなんだろう。堂々としていいのかな。良くはないか。 誰か…

高田馬場のライブハウスで、久々にあまり有名ではないバンドの対バンを見た。ら、ハマった。 気付いたら今のところ出ている6枚のCDのうちの5枚を手元に揃え、いつライブに行けるか考え中だった。

夢の中で過呼吸になって、起きても過呼吸気味だった。手を握って、脈を測って、また手を握ってくれた。 過呼吸みたいになったの、と薄暗い部屋の中で話したら、苦しそうだったよ、と抱き締められた。

バレンタイン何が欲しい?チョコ?ケーキとかはだめだよ、わたし作れないもん。 と話したら、返答はまさかの「クッキー」だった。 人生においてクッキーなんて代物を作ったことがないわたしからしたら、とんでもない上級クッキングを要求してきたなぁと躊躇…

急性胃腸炎になった。 いったい半年間でわたしは何回胃腸炎になっているのか知らないが、上司に「また?」と笑われた。一度胃の検査をするべきなのだろう。そしてわたしは、こんな時間で起きている場合ではないのだろう。 恋人の新居が決定した。わたしの実…

知り合いの女子高生が、進路に悩んでいるとかなんとか。親には反抗期真っ只中で、どうせわたしが一番孤独だ、だとか、お父さんお母さんには何もわからない、だとか、そんな感じらしい。あーわたしもそんなことあったなぁと思いながら話を聞いて、大変だなぁ…

いつの間にか寝ていた。酔っ払ってコートもマフラーも巻きっぱなしのまま布団に寝転がって、ううん、と唸りながら寝ていた。彼はとても大変そうにわたしのコートを脱がせて、マフラーを外していた。外されるとき、少し首がしまって苦しかった。 朝起きたら隣…

バーに連れていってくれた。 彼はかっこいい名前のカクテルばかり頼むのに、わたしは、甘いのください、とか、クッキーみたいなオレオみたいな味がするのください、とか、そんなのばかり。 でもシャンボールを飲んでみたかったから、それだけちゃんと名前を…

「早く引っ越したいな」 と、白い息を吐きながら彼は静かに言った。 家のシャワーからお湯が出ない、と困っていたので、家に二日ほど泊めた。朝は彼が静かに起こし、わたしの通勤時間に合わせて家を出て、夜にはわたしが駅まで迎えに行き、彼がシャワーを浴…

メールも出来ない。 ふと思い出して、きゃらきゃらと笑っていた夜はいったい何だったのかなぁ、とぼんやりする。とても大切なんだ、なんてわたしは言っていたけれど、それは本心で、今でも幸せになってほしいと思うし、出来ることならまたお菓子でも食べなが…

恋人が欲しがっていたマグカップを、ゲームセンターで必死になって取った。とても喜んだ彼は、豚みたいにでかい猫がカレー鍋にバスタオルを投げ込んで、わたしと一緒に部屋を探す夢を見た。この前は、わたしとテニスをする夢を見たらしい。かわいい。

夜中にガタガタと震え出し、寒気と関節痛に一時間近く苦しめられたあと、高熱を出した。これは確実にインフルエンザだろうなぁと思いながら病院に行く頃には微熱。検査結果も陰性。会社に電話したら一応もう一度検査を受けておけという話になり、今朝受けに…

久しぶりに、こんな時間まで起きていると、やはりろくなことを考えない。仕事がうまくいかないとかそういうこともあるのだろうが、それだけじゃない。暗い部屋で一人きり、お湯を沸かしてお茶を淹れる。ガスストーブの前で小さくなりながら、今後の予定だと…

年末年始は、実家で過ごした。わたしの家族と、恋人と一緒に。 紅白を見て、年越しそばを食べて、ジャニーズのカウントダウンコンサート中継を見て、年明けとともに「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」とお互い言い合った。 …

大掃除をしている。 服は相変わらず捨てられないし、そもそも捨てるような服なんて買わないから減らずに増えていく一方だけど、ものはどんどん捨てている。たくさんの思い出と呼ばれるもの。今はもう絶対に使わないし、当時だって使いはしないもの。 ライブ…

徹底的に幸せになった感があるので、もう刺々しい感覚も持てないだろうし、このままお花畑みたいな脳内で生きていくんだと思うとなんだかアホらしい。 幸せだなぁと思うこと自体が割とあるほうだったけれど、たぶん人生で今が一番安定していて(だって二十四…

クリスマスは、マフラーをあげた。 泣きながら、似合わなかったらごめんね、好きじゃなかったらごめんね、使わなかったらわたし持って帰るから無理して使わないでね、と言ったら、困惑していた。初めて人に贈り物をして泣いた。 大丈夫だよ、嬉しいよ、とに…

三週間ぐらい前の話。 夜中に起きた。 お腹空いた?何か食べたい? と聞かれたので、お味噌汁、なかったらいい、と答えた。 ちょっと待っててね、と台所に消えていき、五分ぐらいで戻ってきた。 野菜たっぷりのお味噌汁が入ったお椀を二つ持った彼が帰ってき…

具体的なものに触れ過ぎて、わたしはもう抽象的な空間に漂うことも出来ないのかしらと最近はよく思う。 インターネットで戦うには、世の中で戦うには、本名を名乗らなくてはいけないんだ。 とある友人が言っていた。 今では戦う気がない人たちでさえも本名を…

母が作ってくれた黒いスカートの下にパニエを仕込んで、どうしようもないぐらい膨らませたら、上着はぴたりとした黒いシャツを着て、その上にもこもこしたボレロみたいなものを羽織って、マフラーをぐるぐる巻きにして、黒いタイツを履いて、おでこ靴を履い…

そおっと身を引いた。

大好きで愛してる人がいて、その裏側でわたしは一年前のもやもやを思い出しながら、誰かの中から自分が消えて、根付いて、を繰り返すのは寂しいなと思った。 わたしのことを忘れてほしくなくて、でもそれは倫理観に反するし、ううん、わがままだね。 誰から…

毒が抜けた。 棘が生えた。 あなたのことは、ずっとずっと、わたしだけが傷付けるの。 わたしは、あなたにしか傷付けられないの。 切断。

水炊きを食べた。二人でそういうお店に行くのはたぶん初めてで、いつもなるべく人のいないところとか、すぐ出られる場所とか、そういうお店でご飯を食べていた。若しくはうどん屋さんとかお蕎麦屋さんとか、すっきりしたところ。 外食出来るようになって良か…

相対性理論がサブカルの代名詞とかなんとか吠えてたあいだにやくしまるえつこは何時の間にかひとりで歌っていて、わたしはそれを聞きながらあの夜のことを思い出して、ほんのりと罪悪感に包まれながら今愛すべきなんとやらを思い、そういえば体調が悪いけど…