久しぶりに、こんな時間まで起きていると、やはりろくなことを考えない。仕事がうまくいかないとかそういうこともあるのだろうが、それだけじゃない。暗い部屋で一人きり、お湯を沸かしてお茶を淹れる。ガスストーブの前で小さくなりながら、今後の予定だとかそういうものを手帳に書き込む。最初だけだ、こんなのは。手帳に予定を書いて喜んでいるのは。恐らく少し汚くなってくる頃にはもう見たくもなくなるのだろう。わたしから何が抜け落ちたのだろう。何かが足りない気がする。それは幸せだから? 満たされているから? そういう問題なのかな。どうしてかよくわからない欠落感は、今まで消えたことがなかったような気がする。わたしの幸せは太陽が上っているときと、彼の隣にいるときと、誰かと一緒にいるときだけなのだろうか。一人きりで幸せは感じられないのだろうか。ずっと戦わなくてはいけないのだろうか。何かが足りない。足りない。飢えている、飢餓感。そういうものと戦い続けなくては、生き続けなくては、いけないのだろうか。
わたしは友達を失くしたいなんて思っていない。離れていく人になんて声を掛けて引き留めればいいのかわからないだけだ。それは誰に対してもそうだ。わたしに対して嫌悪感を抱くから離れていくであろう人たちに、なんて顔をすればいいのかわからないのだ。
強くなりたい、と小さな声で呟く。わたしは本当に、それを願っているのだろうか。
もうヒールを履いて毎朝出掛けるのは嫌だ。社会不適合者を目指していた頃は、学生時代だったけれど、あれはただの学生だったから何の意味もない。今それを選択するのは、わたしの中で覚悟が必要だ。おかねがあれば、どうにかなるのかなぁ。
とても、とても、久しぶりに、死にたくなる夜だ。