母が作ってくれた黒いスカートの下にパニエを仕込んで、どうしようもないぐらい膨らませたら、上着はぴたりとした黒いシャツを着て、その上にもこもこしたボレロみたいなものを羽織って、マフラーをぐるぐる巻きにして、黒いタイツを履いて、おでこ靴を履いて、それで外に出掛けたら、わたしはもう何にも負けない。
彼に会いに行くときだって、真っ黒なんだ。彼がくれた紫色の蝶とハートのネックレスを一つずつ着けて出掛けたら、わたしは何にも負けないんだ。


クリスマスなんてどうでもいいけれど、せっかくの連休だから、たくさんたくさん抱きしめてもらうの。この前の日曜日は体調を崩して会えなかったから。
そしたらもう、わたしの気持ちの隙間には、何も入ることが出来なくなって、寂しさも悲しさも虚しさも、全部全部忘れられるの。「大好きだよ」「愛してるよ」「ずっとずっと一緒だよ」って、たくさん言い合うの。


半年と少し経ったね。これからも、よろしくね。