いつの間にか寝ていた。酔っ払ってコートもマフラーも巻きっぱなしのまま布団に寝転がって、ううん、と唸りながら寝ていた。彼はとても大変そうにわたしのコートを脱がせて、マフラーを外していた。外されるとき、少し首がしまって苦しかった。
朝起きたら隣で寝ていた。嬉しかった。
一週間に何回も何回も隣で寝ていてくれるのは、本当に嬉しかった。大好き。


ライブのあとにも、彼の地元に行った。嬉しそうに待っていてくれた。お腹空いたね、何食べようと歩き慣れた道を手を繋ぎながら歩いて、結局ラーメン屋さんに入った。二人で口の周りをスープまみれにして笑った。
そのあとはファミレスでお茶を飲んで、わたしがうつらうつらするのを彼が帰れるのかしらと心配そうに見ていて、わたしはきちんと帰りました。


具体的な幸せのあとには、大抵どうしようもないピンチが訪れるのだけど、今日もそのとおり。世知辛いねー。