新年が明けていた。今年もよろしくお願いします。
毎度のことながら、半期ごとの活動報告だ。日常的な文字打ちは完全にTwitterに取って代わられてしまい、いまここはわたしを「昔からインターネットをやっていた証」として残っているだけのように思う。何だかもう少し、使ってあげないといけないね。はてなダイアリーも消えてしまうしね。嫌だな。


今年は「現場」「自分で体験すること」を大切にしようかなと思っていて、茶道を再開することにした。と、知らない人の知らない世界で行われていることについて聞くのもまあいいかなと思い、講演会にも足を運ぶようにしている。人の話をたくさん聞こう。とりあえずいろんなものを取り入れて、そこから取捨選択しよう。


例年になく前向きな内容だ。いつまで続くだろう。

落ち着いた毎日を過ごしている。残業のし過ぎで上司に呼びだされたけれど、精神的には比較的落ち着いた毎日を過ごしている。諦めたからだろう、いくつかのことを。悪いことではない、多くを望まないことは安定した日々には欠かせない条件の一つだ。わたしたちはそうやって少しずつ、誤魔化しながら生きている。そしていつの日か、誤魔化していたことが何だったのかもわからなくなり、曖昧な不安をどこかに置き去りにして生きることに成功する。おそらく、だけど。


髪の毛に金をかけるようになった。一度の美容院で「お会計、一万七千円です」と言われたときはさすがに「まじですか」と口走ってしまったけれど、日々のストレスがこの高いシャンプーと高いトリートメントと高いヘアオイルと高いヘアバターで解消されるならば、それはきっと安いものなのだろう。三十も過ぎたら、さすがに自分のモチベーションは自分で高めないといけないらしい。そういうのは、放置していても誰も何も気にしてくれないから、自分でどうにかしないといけないらしい。それが大人というやつなのだ。わたしはもう、だれがどう見たって子供ではない。
それでも恋人はわたしを子供だと笑う。愛のある笑い。わたしはそうやって笑う彼が好きだから、いつもわざと子供のような振る舞いをしてしまう。いや、わざとではないな、わたしが外で見せることを許されない子供らしさを、彼は受け入れてくれる。

そろそろ付き合って6年を迎える。社会が決めた事柄はあまり気にせずに、二人で仲良く暮らしている。世界が二人だけになったらどれだけ幸せだろうか。雑音もすべてカットして、わたしと彼だけの世界を築きたい。何にも傷つくことなく、悲しむことなく、穏やかな毎日を過ごすために必要な最後の条件は、きっとこれなんだろう。

昼過ぎまで寝ていたせいで、眠れない。
昔からそうだけど、こんな時間まで眠れない人は大体精神的に不安定な人が多い。健康で健全で安定した精神の持ち主は、日が変わる前に寝ることを心がけ、なるべく変わることのないスケジュールで毎日をこなしている。そういう人生の歩み方を、わたしは一度もしたことがない。



この年になってまで腕を切り続けるとは思わなかった。さすがに社会人の腕に傷が大量発生していると働くことも難しくなるので、肩のあたりを切り続けているけれど。どうしても止められない。自分ではどうしようもない解決できないことに直面する度に、泣いても泣いても何も解決されないときに、どうしても剃刀を手に腕を切りつけてしまう。若しくは爪で腕を引っかいて、血が滲むまで掻きむしってしまう。
恋人ができたら、そういうこととは無縁になるかと思っていた。けれども実際は、隣に彼が寝ていようが何だろうが不安が消えることはなく、ただ寂しさと孤独感と悲しさで胸がいっぱいになる頻度も大して変わらず、一人で声を出さずに泣くことが増えた。それか、彼のいない時間に嗚咽付きで泣き続けることが増えた。二人になることで、一人になったときの寂寥感がより浮き彫りになったのかもしれない。よくわからないけれど。


恋人がいても全く満たされないこの気持ちは何なのだろう。泣きながら腕を切り続けて、わたしはいったいどうなりたいのだろう。幸せになりたいはずなのに、自分からそうではない方向に進んでしまう。本当は腕なんか切りたくない。本当に切りたいのは、わたしのこういう、いつまで経っても死にたいだとか消えたいだとかそういう気持ちなのに、どうしてきみたちはずっとずっとそうやってわたしにまとわりついてくるんだろうね。

やめちゃいたいね、全部ね。


死ぬことについて、具体的に考えることが多くなった。
めちゃくちゃ思春期みたいだけれど、自殺の仕方について検索する日が来るとは思わなかった。死なないのはわかっている、でも、いつか本当に悲しくて悲しくて寂しくて仕方なくて生きている意味がないかもなあという気持ちが止まらないときに、それを選択するかもしれない可能性が10代の頃より高くなってしまった。やだな、幸せになりたいな、目に見える形で幸せになりたいな。結婚したり出産したら、変わるのかな。

割と久しぶりに何もない休日を過ごしている。と言っても夕方頃から出かけないといけないから身支度は整えないといけないのだけど。

カーテンを開けると、青空が広がっていた。居間から玄関に抜けるとキンとした冷たさが体を刺したので、いよいよ冬も到来か、空だって灰色だろうと思っていたので、なかなか驚いた。
空気の入れ替えをしようと窓を開けた。先日知人に、家にいる間は基本的に窓を開けないし、カーテンも閉じたままで暗い室内で過ごしている旨を話したら、「精神衛生上よくはないから、空気の入れ替えぐらいしなよ」と提案された。普段なら今日も窓もカーテンも締め切ったままなので、わたしはきっとその知人のことは割と好きなのだろう。
網戸越しに見る青空はノイズがかっているようで、自分はきっとここから抜け出せないのだろうな、と思いながらぼんやりした。脇に置いたiPhoneからは、ダウンロードしたばかりの新しい音楽が流れていて、きっと隣の住人に聞こえているのだろうなあと思った。暖房の室外機と新しい音楽が入り混じる。生活している音。だけど窓から流れ込むキリリとした冷気には全く人間が過ごすべき暖かさなど感じられず、ただただ気温だけが抽象的な感情を作り出す。
網戸を開けると、綺麗な青空が広がっていた。綺麗な青色だった。わたしの好きな青色だった。と、思い出した。もともとこういう時間が好きだった。何も考えずに、好きな音楽を聞いて、布団にくるまりながら空を眺めてぼんやりするような、そういう時間が好きだった。忘れていた。誰に伝えてもまったく感動も何もないような、そういう時間が、そういう生活が好きだった。すっかり忘れていた。



忘れていたことを思い出したら、なんだか突然寂しくなって悲しくなってどうしようもなくなって、今はもう会えない人のことや過去の楽しかった頃のことを思い出して、いまわたしはまた、再び、「あの頃」に足を取られそうになっている。いつになったら25歳のわたしの気持ちから解放されるのだろう。いつになったら死にたいと願わなくなるのだろう。いつになったら誰も彼もに対して信頼できるようになるのだろう。いつになったらわたしは一人からの愛情を受け取り、それだけで満足できるような心持ちになれるのだろう。

まったく眠れない(ただ単に日中寝過ぎただけだけど)ので、ずっとずっとSNSを辿っている。スマートフォンからアクセスできるインターネットの世界は、どうしても自分の中の情報量により訪問できる場所が限られてしまうので、馬鹿みたいに同じところを何度もみてしまう。そんなに何度も見たって、何も変わりはしないのに。


高校生のときに割と仲良く過ごし、卒業してから10年ほど遊んでいた男の子がいた。去年一昨年ぐらいに会ったのを最後に、電話をしなくなり、気付いたときには電話番号を変えられていた。それからわたしは彼の名前を思い出す度に検索し、やはり同じ情報しか得られないことを嘆きながら、でも変わらないことに安堵していた。きっともう会うこともないのだ、仕方ない、仕方ない、と。

今日は違った。検索結果が増えていた。わたしは(恐らくだけれど)彼の勤務先の情報を得てしまった。職場から歩いて15分ぐらいのバー。見つけてしまった。我ながら気持ち悪い。
行くべきかどうなのかと言われれば、行かない方がいいんだろうけれども。きっときっと、願いながら、店の前を通ってしまうんだろう。

なかなか書くことがない。
最近は仕事に忙殺されている。別に大したことをしているわけでもないのに、なんだか気持ちがやたら忙しない。本当に大したことはしていないと思う。プレッシャーに駆られる必要があることも、何かをこちらから提案し、そのレスポンスを待つようなこともない。わたしの仕事と言えば、言われたことをスムーズに的確に行うことだけなのに、どうしてもそれが上手にできない。できているのかしら。無理矢理できるようにしているから心が疲れるのかしら。


仕事は割と好きだ。転職して早3年と少しが経ち、わたしはこの職場に勤めて4年目に突入した。あっという間だった。でもその間にできるようになったことって、何なんだろう。極端に自分の仕事に対して自信がない。
客観的に見ても自分がいなければ職場はなかなか大変なことになるんだろうなと思うが(それは大抵の人に当てはまる)、最近は毎日のように「もしほかの部署に飛ばされたり、ここには不要と判断されるのは間違いなくわたしが最初だろう」という不安に駆られている。何が原因なのかわからない。たぶんわたしの仕事が、スキルさえあれば誰にでもできることだからだろう。人間としての力を求められているわけではない。わたしである必要はどこにもない。わたしがやらなくてもほかの人が確実にできること、対応していることを毎日必死にこなしている。「そんなの誰でもそうだよ」と慰めてくれる人もいるが、わたしはどう考えてもあの部署の中では知識不足でスキル不足で一番いらないんだと思う。一人で決断できないし、解決できないもの。



焦燥感がずっと止まない。仕事のせいなんだろう。どうしたもんか。