昼過ぎまで寝ていたせいで、眠れない。
昔からそうだけど、こんな時間まで眠れない人は大体精神的に不安定な人が多い。健康で健全で安定した精神の持ち主は、日が変わる前に寝ることを心がけ、なるべく変わることのないスケジュールで毎日をこなしている。そういう人生の歩み方を、わたしは一度もしたことがない。



この年になってまで腕を切り続けるとは思わなかった。さすがに社会人の腕に傷が大量発生していると働くことも難しくなるので、肩のあたりを切り続けているけれど。どうしても止められない。自分ではどうしようもない解決できないことに直面する度に、泣いても泣いても何も解決されないときに、どうしても剃刀を手に腕を切りつけてしまう。若しくは爪で腕を引っかいて、血が滲むまで掻きむしってしまう。
恋人ができたら、そういうこととは無縁になるかと思っていた。けれども実際は、隣に彼が寝ていようが何だろうが不安が消えることはなく、ただ寂しさと孤独感と悲しさで胸がいっぱいになる頻度も大して変わらず、一人で声を出さずに泣くことが増えた。それか、彼のいない時間に嗚咽付きで泣き続けることが増えた。二人になることで、一人になったときの寂寥感がより浮き彫りになったのかもしれない。よくわからないけれど。


恋人がいても全く満たされないこの気持ちは何なのだろう。泣きながら腕を切り続けて、わたしはいったいどうなりたいのだろう。幸せになりたいはずなのに、自分からそうではない方向に進んでしまう。本当は腕なんか切りたくない。本当に切りたいのは、わたしのこういう、いつまで経っても死にたいだとか消えたいだとかそういう気持ちなのに、どうしてきみたちはずっとずっとそうやってわたしにまとわりついてくるんだろうね。

やめちゃいたいね、全部ね。


死ぬことについて、具体的に考えることが多くなった。
めちゃくちゃ思春期みたいだけれど、自殺の仕方について検索する日が来るとは思わなかった。死なないのはわかっている、でも、いつか本当に悲しくて悲しくて寂しくて仕方なくて生きている意味がないかもなあという気持ちが止まらないときに、それを選択するかもしれない可能性が10代の頃より高くなってしまった。やだな、幸せになりたいな、目に見える形で幸せになりたいな。結婚したり出産したら、変わるのかな。