「しっかりしてるからね」

「わたしね、いつもそうだったんだけど。頑張ってるつもりなんだけど、演劇部のときは違う子で、去年はMちゃんで、部活ではPがものすごく心配されてて、なんか、わたしも一応頑張ってはいるつもりなんだけど、それでもやっぱり真中に見てもらえることってなくて、たまにそれがすごく悲しいんだ」って言ったら、「本当はよく泣く子なのにね、どうしようもないぐらい泣くのに。しっかりし過ぎてるからなのかな」って、そう答えてくれた彼に、わたしはありがとうって答えることしか出来なくて、どうしてこんなにわかってくれている人がそばにいなくて、わたしがわかってあげられる人がわたしのそばにいることを望まないんだろうって歯痒く思った。
一生彼に恋し続けるんじゃないだろうか、ってそれが心配。