友人に呼び出されて、お宅にお邪魔してきた。昨日の話。
きっと彼は、自分の中に渦巻いているいろんなことをもっと話したかったのだろうけど、わたしにあまりにも学が無さすぎるために、結局雑談で4時間程度時間を潰して終わらせてしまった。すまぬ、と思いながらも、わたしは楽しかった。
結局、男女はセックスに辿りついたら終わりなのだろうか。というよりむしろ、セックスこそが男女関係に於ける醍醐味なのだろうか。彼は眠そうにするわたしに「やりたいならやりたいって言えば?」と言った。わたしは別に大してそんな気もなかったし、彼とそういう関係になりたいとも思っていなかったこともあり、「生理だから無理」と本当のことを言った。実際にそうだったし、仮にそうじゃなかったとしても行為には及ばなかった、と思う。少し自信がないけれど。
電車も危ないし帰ろうかなと席を立つと、座りながら玄関で靴を履くわたしをずーっと無言で見つめてくるので、「帰るよ」「帰っていいんだよね?」と何回か話したけれど反応が無かった。いいや、と思い扉に手を掛けようとしたら「送るよ」と若干面倒そうに立ち上がった。エレベーターの中で「またきみとセックスするチャンスを失った」と言われた。「やりたかったの?」「多少」と会話をし、駅まで送ってもらった。新宿まで送ってくれてもいいんだよ、と冗談めかして言ったら本当についてきたので、笑いながら「どこまで行くの?」と聞いたら「お前が」と何か言いかけたので、またね、と手を振った。彼の気が向いたときに呼び出される、だろう。ちょうど一ヶ月ぶり。


話したいことないの?と聞かれ、最近ライブに行ったことと、職場の男性(未婚)から連絡先を渡されて、今度食事に行くかもしれないという話をした。どうせ食い物にされて終わるよ、と嘲笑するように言っていたけれど、わたしも割とその人のことを気に入っていることを伝えたら、ふぅん、と返された。あの人はわたしをセフレにしたいのか、友達のままでそばに置いておきたいのか。恋人にしたいとは確実に思われていないだろうけど、手放したくはないんだろうな、となんとなく思う。
京都で買ってプレゼントした耳かきは大変気に入ったらしく、重宝しているそうだ。耳を掃除し過ぎて耳が痛い、中耳炎になりそうだ、と笑っていた。