生きることに希望なんて持っているつもりはないけれど、それでも何かが楽しくて楽しみで、そのためだけに毎日を生きている。っていうのは大袈裟なのかもしれない。きっとわたしは今すぐに死ねる環境に身を於いてもわたしが好きな誰かが居続けるこの世界を放棄することはないんだろう。死にたいと呟くけれど、彼らがいる今は、まだ死にたくはないんだろう。


久しぶりに早朝に電話が掛かってきた。最近の話とか、いろいろ。小説の進み具合だとか生活のことだとか、そういうお話を一時間程度。結局安定を求めて生活していては何もおもしろくはないんだ、なんて話をしたけれど、でもそれだって今だから言える話で、もし10年後に同じ生活をしていたとしたら、きっとそれは誰にも相手にされなくなるんだろう。
就職なんて馬鹿馬鹿しいと言っていた友人たちが全員内定もらったり就活してるのを見て、俺は本当に悲しくなった。と言っていた。彼はもし今も大学に通い続けていたとしても、確実に就活には参加しないんだろうな。だってそういう人だから。
その影響を受けて「くだらねぇ」と一人呟き続けた自分は、今その下らなさの中に身を置いて苦しんでいる。未だに下らないと思い続けている。わたしの将来の夢は、一体何なんだろう。