去年の冬に読んでいた、「ノルウェイの森」を再読し始めた。二日で上巻を読み終えて、明日から下巻に入る。あのときはレポートのためだけに読んでいたけれど(そしてそのときのわたしの題材は「村上春樹と性描写について」だったけれど)、こうやって自分の趣味のためだけに読んでみると、また印象が変わる。レポートにするほど性描写はそこまでひどくないのかもしれない。いや、これからまた大変なことになるのかもしれないけれど。
どうしても村上春樹の作品は、内容が混同してしまう。深夜三時の電話をするのは直子だったっけ、とか、井戸の中でじっと待つのはどの僕だったっけ、とか。