そこには触れないでいいの

考えれば考えるほどに、そこから遠のいていく。いつだって見つめすぎて現実を直視してそれから逃れようとするんだ。もう少しフィルターにかけた状態で眺めていても誰も何も言わないのに。お前は人のことを気にし過ぎるんだよ、いつも。どうしてそんなに緊張するんだ、俺と会うのはそんなに怖いのか、と笑いながらわたしに声をかけてくれるあなたに、わたしは今、幻滅しようとしている。