意味もなく、わけもなく、不安になることに未だに苦しめられている。
錠剤の助けがあって毎日を普通に、おとなしく、平穏に過ごしている。自分は病気だと認めたとき、なにかに許されたような気持ちになった。名前の与えられない不安は、ただの思春期の続きではないのだ。薬を処方されて、なんだか安心した。吐き気と戦うことが、少しだけ減った。
知人は「それでいいの?」と不満そうに漏らした。むしろ、何が悪いのかがわからない。わたしは確かに特定の宗教に属しているかもしれないが、それを信仰し続ければ、不安は治るのかしら。変わりたいと思わないの、なんて余計なお世話だ。とにかくわたしに構わないでくれ、好きな人は、大切な人は、会いたい人は、自分で見つけられる。干渉しないでくれ。


ねぇ、好きだよ、わたしはわたしに愛を寄せてくれる人が好きだよ。
きみたちのことを愛しているよ。大好きだよ。