何日か続けて友だちが電話を掛けてきて、そのときにいろいろ話して聞いて、勧められた本を読んでいる。わたしは彼の、名誉編集者になったらしい。小説のね。
ほかのことなんてどうでもよくなるぐらいに夢中。本にも、彼にも。わたしからあの人に対するこの気持ちは、いつも何て名前をつければいいのかわからなくなる。憧憬? 共感? 安寧? ああでもなんだか、そういうのもさて置いて、好き。恋愛対象の男の子をどこかにやってもいいぐらい、好きだけど、いつまでもそうしていたらわたしきっと一生彼氏出来ない。