どろどろ

なんだか疲れてしまったので、わたしは普通であることを厭わないようにするよ。わたしは小説の中の主人公にはなれないし、お家ではジャージでぼさぼさのロングヘアでメガネでマスクで、終いには疲れて発熱するような弱い女なのだもの。小説のなかの女の子みたいに強く生きられないよ。そんでもってこの小説っていうのが現代の小説であるということがまたなかなか悲しいことなのだ。近代文学を専門に勉強する予定なのだけど、どうしたって最近のわたしの活字離れは直せなくて、もうずっと読んでいるのは平成になってから、或いは昭和60年代に発刊されたものばかりで、どうして読めなくなっちゃったのかしらと思っていたら、近代文学の先生が「最近の学生は近代文学読めないことが結構問題なんですけど、この原因の一つに時代の違いが含まれてるんですよねー」って言ってて、ああきっとこれなんだろうなぁ、と思った。だってわたしキャラメル工場で働いて学校に行けない女の子の気持ちなんて共感出来ないもん。共感出来ないからってばっさり切り捨てちゃいけないんだろうけどさ。同情しか出来ないもん。それって問題なのかな。わたしの人間性に? いやもうどうでもいいっす。
明日出さなきゃいけないレポートもきちんと書き終わったから(2000字なら1時間で書けるみたい)、そろそろ寝よう。くしゃみでそう。そういえばこの前電車の中で女の人がくしゃみして、「あああ、はなみずぅぅぅ」と唸っていたよ。その人はマスクをしてだらしなく足元を開いて座っていて、わたしはずっとその人を見ながらどうしてこういう風になってしまったのかしらって考えていたよ。みんな何か理由を抱えておかしくなっているけど、わたしはおかしくならない。だってわたしは周りを気にしているから最大限まで狂わないもん。って言ったら怒られるかな、でもわたし本当に、絶対に、病気にはならないと思うの。ねぇ、死んじゃえばいいのにな、わたしの頭の中に存在する全部の細胞とか、わたしそのものとか、消えちゃえばいいのにな。破綻しているよ、すべて。だれかわたしを迎えにおいで。違う世界に行こう、お金を貯めたらDSとクロノトリガーを買って、ひとりたびに出たいな。